突き指か骨折の鑑別
はじめに
このページでは突き指と思っていたら実は骨折の可能性もあるお話です。
日常で多いケガですが、日常の中に思いもよらない怪我をしてしまうことがあります。そんな時はいつでもご連絡ください。
こちらの写真をご覧下さい。
学校の体育の授業でバスケットボールを行い、ボールを捕球し損ねて指を突いたそうです。小指の付け根が内出血し、青く、そして腫れているのがわかると思います。
患者さん本人は突き指かと思っていたそうですが、触診の時点で痛み方や場所でおおよその見立てはあるので、当院ではこのケースのように骨折を疑う際や、判断に迷うときには必ずエコーを撮るようにしています。
エコーで観察
当院では超音波観察装置、いわゆるエコーで骨を観察し、患部に異常がないかどうかを確認させていただいています。
これが先ほどの指の実際のエコー画像になります。
画面向かって左半分が患側(怪我をした方)、右半分が健側(健康な方)です。
今回は中節骨の骨折でした。
中節骨というのは下記のイラストの紫のところです。
今回のようなケースの他に、水色の骨、末節骨で起きるマレットフィンガーというものがあります。これには腱性と骨性があります。
後療について
このように骨折がわかった場合、ライプスという骨折用の超音波を照射して早期回復に努めていきます。
当院では複数台ありますので、骨折患者さんが重なっている混雑時も待ち時間は少ないです。
尚、この機械については保険外となっていますが、18歳以下の学生は導入当初よりずっと無料で行なっています。
理由としては至ってシンプルで、照射する施術頻度、機会を増やし、早期の競技復帰を応援するためです。
子どもの怪我は子ども本人に責任はなく、学校、クラブチーム、指導者、保護者、私も含めた周りの全ての大人の責任のため、1日でも早く治るように子どもに還元するために無料としていますが、
大人の場合は子どもの理由よりもっとシンプルです。大人は自分の怪我は自己責任だからです。
最後に
負傷後については気になることといえば学校生活での過ごし方や、部活動や体育の授業の復帰、家庭での過ごし方など、多くの疑問や不安点があると思います。
できる限り、患者さんや保護者の方に寄り添いお答えしていきます。通院中でもLINEでも電話でも、いつでもご連絡いただけたら幸いです。