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マレットフィンガー

マレットフインガー(槌指:つちゆび)とは

「いわゆる突き指」の1つで、指先(第一関節)が折れ曲がってまっすぐ伸ばすことができない状態で、その形が槌(つち)のように見えることからこの名前が付けられています。

 

槌と聞いてもピンと来ないかも知れませんが、よく聞き覚えがあるところでいえば金(かなづち)や一寸法師で出てくる打ち出の小です。マレットというのは日本語でこの(つち)と言います。

 

症状について

指先または手の甲の側からの外力により指の第一関節(末節骨)が急に強く折れ曲がってしまい、指伸展機構(指を曲げたり伸ばしたりする仕組み)が損傷することで生じます。下記のイラストの水色の骨です。

 

自分で指をまっすぐ伸ばそうとしても伸ばすことができませんが、固まっているわけではないので、他動的な伸展は可能で、手伝ってあげると伸ばすことができます。

 

 

2つのタイプ

 

1つは指を伸ばす伸筋腱が切れたために生じるもので、腱性マレットフィンガーと言います。下記のイラストの上段です。

 

もう1つは第1関節の関節内の骨折が生じ、伸筋腱がついている骨が関節内骨折を起こしてずれた状態になったもので、骨性マレットフィンガーと言います。下記イラストの下段です。

原因

当院で来院する患者さんの場合でいうとバレーボール、バスケットボール、野球などの球技が多く感じます。

 

中にはコンタクトスポーツの患者さんも来られた症例もありましたが、大半が球技でした。受傷直後から第一関節を自力で伸ばすことが不可能なことが多いです。

後療について

腱性マレットフィンガーでは固定して保存療法を選択することが多いですが、骨性マレットフィンガーの場合には手術を行うことが多く、当院からの紹介状を持参の上、整形外科を受診していただくことになります。

最後に

負傷後については気になることといえば学校生活での過ごし方や、部活動や体育の授業の復帰、家庭での過ごし方など、多くの疑問や不安点があると思います。

 

できる限り、患者さんや保護者の方に寄り添いお答えしていきます。通院中でもLINEでも電話でも、いつでもご連絡いただけたら幸いです。

 

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