頸椎椎間板ヘルニア
ここでは頸椎椎間板ヘルニアに関することについて記載していきます。
難しい説明は求められていないと思うので
なるべく割愛して簡単な言葉を選んで説明していきます。
そもそも椎間板ヘルニアって?
まず、椎間板というのは脊柱の椎体と椎体の間にある繊維軟骨で、椎骨かかる衝撃を吸収するクッションのような役割を果たしています。下記の画像で水色の色分けされているのが椎間板です。
椎間板ヘルニアというのはクッションの表面が破れ、この椎間板の中にある髄核が飛び出してしまった状態をいいます。
どんな症状なの?私はヘルニア?それとも・・・
よく見られる症状に手のしびれがあります。しかし手のしびれは頸椎ヘルニア特有の症状という訳ではありません。胸郭出口症候群というものにも手のしびれは起きます。
当院では徒手検査といって手で首回り、肩回りの動き、筋肉を確認してどの神経がどこで圧迫しているのかを見極めていきます。
下記の2つの画像は頸椎から出ている神経の様子です。
様々な筋肉に関係する神経が頸椎から出ているんですが、例えば下記の1つ目の画像にある肩に繋がる神経に異常があると肩に痛みとなって現れます。肩甲挙筋や僧帽筋、菱形筋などいわゆる肩背部の痛みを訴えることが多いです。
また、下記の画像のように腕や手に繋がる神経もありますが、手や指先がしびれた場合、これは頸椎の椎間板ヘルニアによって起きたのか、それとも違う場所で神経が圧迫されたことによりしびれが起きているのかを前述した徒手検査により見極めていきます。
椎間板ヘルニアの症状
好発年齢
20代から30代の比較的若い層に多いといわれています。※50代以降では加齢によってヘルニアとよく似た症状の頸椎症というものがあります。
症状
どのくらい神経が圧迫されているのか、またどの神経が圧迫されているのかにより症状は多種多様です。圧迫の程度が軽いケースでは首の後ろや肩の痛み、しびれですが、圧迫が強い場合は手足の動きが悪かったり、麻痺のような症状を起こすケースもあります。
頸椎椎間板ヘルニアの治療
椎間板ヘルニアの問診では、視診、触診、徒手検査を行ないます。
それにより圧痛や筋肉の萎縮がないか、頸の動きはどうか、を診ていきます。保存療法で回復可能かどうかを見極め、手術適応で当院での治療では回復が見込めない場合には速やかに病院を紹介させていただきます。
当院で回復が見込まれる場合、治療は頚部・肩甲骨周辺の筋膜リリース、整体、筋のストレッチや、緊張した筋肉を緩めていくことを目的とします。
当院では主に鍼灸治療を中心とした治療と、手技を中心とした治療の大きく2つの治療によって、
患者さんの身体の回復に努めています。