コーレス骨折(橈骨遠位端骨折)の患者さん
こんばんわ、ブログの時間です。
昨日は朝一番で骨折の患者さんが来られました。
近所にいろんな人を親切に世話をしてくれている方がいます。周りの知り合いに何かあったら病院に付き添ってあげて連れていったりする、そんな素敵な方がいるんです。(この方も患者さん)
その方から電話あり、
『知り合いがたった今転んだんやけど、診てくれる??』
という電話でした。
もちろん二つ返事で引き受けました。
来院して受傷部を見て
『これは折れてるよ。コーレス骨折っていう骨折です 。』
と、すぐ伝えました。話を聞くと、転倒して手を突いたそうです。
受傷部はこんな感じでした。
ここでコーレス骨折について簡単に説明をしようと思います。
コーレス骨折(橈骨遠位端骨折)
症状
手首に強い痛みがあり、短時間で腫れてきます。指に力が入らず、十分に握ることが出来ません。手指のしびれが生じる場合もあります。
ケガの仕方によって違いますが、今回のコーレス骨折というケースは下記の写真のように食器のフォークを伏せて置いたような状態になります。いわゆるフォーク状変形という症状です。
原因・病態
手のひらをついて転んだり、自転車やバイクに乗って転んだりしてときに前腕の2本の骨のうち、橈骨という親指側の骨が手首のところで折れた状態です。特に中年以降の女性に多いです。
若い人でも高いところから転落して手をついたり、交通事故で強い外力が加わると折れてしまいます。小指側の骨、尺骨が同時に折れることもありますし、手の突き方で折れ方も当然変わってきます。
橈骨の手のひら側を走っている正中神経が折れた骨で圧迫されると、手がしびれたりすることもあります。
整復・固定
当院では徒手整復といい、骨折したところの位置関係を正常位に復していく非観血療法(手術をしない方法)にて応急手当を行います。この徒手整復は作用する力の方向や強さが絶妙にコントロールできる利点があります。
整復後は、その正常に戻した位置関係が保てるように固定していきます。
整復後のリハビリ
当院で骨折の応急手当の処置が済んだら病院への受診が必要となります。当院より紹介状をお渡しいたしますので、そのまま病院へいってもらいます。そこでドクターの診察を受け、当院での整復後のリハビリを行なうにあたっての医師の同意をいただき(口頭でOK)治療再開となります。
医師の同意後、速やかにサポートできるよう努めさせていただきます。
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